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WA州内で流行が拡大、保健当局が警戒呼びかけ

【WA30日】   WA州の保健当局は、州内で麻疹(はしか)の感染が拡大していることを受け、南西部における新たな曝露場所を2か所確認したと発表した。

WA州保健省によると、新たに確認されたのは以下の2か所だ。

  • 10月22日(水)正午から午後1時までの間に訪れた可能性があるヴァス・ヴィレッジ(Vasse Village/バンバリー・ファーマーズマーケット近く)
  • 10月27日(月)午前11時から午後7時までの間に訪れた可能性があるマーガレット・リバー救急外来(Margaret River Emergency Department)

今年これまでに、WA州では 52件の麻疹感染例が報告されている。今月初めにはピルバラ地域で8件の感染が確認され、保健当局が「極めて感染力の強いウイルス」として警告を発していた。

WA州感染症管理局のポール・アームストロング医師は、感染者が部屋を出た後でも「最大30分間は空気中の飛沫によって感染する可能性がある」と警告している。また、免疫を持たない人で感染可能地点を訪れた人は、訪問から7〜18日後まで症状を注意深く観察するよう呼びかけている。

保健省のウェブサイトによれば、麻疹は通常、感染から約10日後に発症するが、7〜18日の間で変動することがある。南西部の新たな感染可能地点を訪れた人で、症状が出た場合はすぐに医療機関へ相談するよう呼びかけられている。

麻疹はオーストラリア国内だけでなく、世界的にも増加傾向にある。今月初めにはシドニー北部ビーチ地区でも警報が発令され、9月中旬にはVIC州保健省がヨーロッパとバリ島から帰国した旅行者の感染を確認した。

VIC州の公衆衛生責任者キャロライン・マッケルネイ医師は、海外からの旅行者による「麻疹の持ち込みリスク」が継続していると指摘。「現在、東南アジア地域(タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア)で複数の麻疹流行が発生しており、QLD州とWA州では、バリ島から帰国した旅行者の感染が報告されている」と述べた。

ソース:news.com.au – New measles exposure sites in South West as WA cases rise

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