【QLD26日】 クリスマス当日にゴールドコーストを襲った突発的で強力なマイクロバースト(局地的な突風)により、タワークレーンが一部倒壊し、ボクシング・デー(26日)も緊急の安全警告が継続され、道路の閉鎖が続いている。
非常事態は25日午後3時15分ごろ、ゴールドコースト・ハイウェイで嵐による被害が報告されたことを受け、救急当局が出動した。警察は午後3時45分、公共安全保全法に基づく非常事態を宣言し、ゴールドコースト・ハイウェイ、ノース・ストリート、ローダーズ・クリークからブロードウォーターにかけて立ち入り禁止区域を設定した。警察の広報担当者は「一般の人はこの地域を避け、立ち入り禁止区域内の住民は警察の指示がない限り屋内にとどまってほしい」と呼びかけている。禁止区域は金曜朝の時点でも解除されていない。
ゴールドコースト市によると、木曜日の嵐の影響で13車線が閉鎖されたままで、倒壊したクレーン周辺も含まれている。電力会社エナジーエックスによれば、午前7時30分時点で少なくとも172世帯が停電している。ストーム追跡団体「Higgins Storm Chasing」は、被害の様子を示す写真をSNSで共有し、「サウスポートでは、非常に強いマイクロバーストの影響でタワークレーンが部分的に倒壊し、深刻な被害が報告されている。現場周辺は封鎖され、救急当局が対応中だ」と伝えた。ラブラドール在住のリズ・フリーマンさんは「嵐は短時間だったが非常に激しかった。重い家具が紙のようにバルコニーで飛ばされ、通りの先にある折れたクレーンが風の強さを物語っている」と語った。
このマイクロバーストは公共交通にも影響を及ぼしている。トランスリンクによると、倒木が架線を損傷したため、サウスポート〜ゴールドコースト大学病院間の路面電車が運休となり、最大30分の遅延が発生している。現在、代替としてバスが手配されている。
ソース:news.com.au – Powerful microburst strikes Gold Coast, causing tower crane collapse and power outages