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子どもへの性的搾取「悪化している」

【ACT19日】   オーストラリアにおけるオンライン上の児童性的搾取は悪化している。連邦警察(AFP)の副長官は、保育・幼児教育制度に関する上院調査の中で、深刻な状況を明らかにした。

この分野は近年厳しい視線にさらされており、メルボルンの保育施設で8人の子どもを虐待したとして児童ケアワーカーのジョシュア・デール・ブラウンが70件以上の罪で起訴された7月を契機に、改革を求める声が高まっている。18日の上院調査委員会は、オーストラリアの幼児教育・保育制度の質と安全性を検証するもので、性犯罪者が保育現場を標的にしているとの懸念を受けて開催された。

AFP副長官のイアン・マッカートニー氏は証言で、警察がオンライン上の児童搾取事件で多数の容疑者を摘発していることは成果だが、その一方で犯行の増加と大胆さが、この問題の重大さを示していると指摘。AFPが保育関係者を含む複数の容疑者をオンライン児童搾取で起訴したことも明らかにしたが、詳細については法的理由で言及を避けた。

同氏は「率直に言えば、オンライン児童性的搾取という犯罪は改善しておらず、悪化している」と語り、「不安を煽ることが目的ではないが、現実を共有しなければならない。技術が進化した今、かつて子どもを育てるのに村が必要だった時代から、今では国全体で守らなければならない」と述べた。

先月、国家記者クラブで就任後初の演説を行ったAFP長官のクリシー・バレット氏も、児童被害を防ぐための尽力を強調し、教育機関や州警察、連邦機関へ情報を共有していると説明。「終わりのない戦いのように思えるかもしれないが、保護者の皆さんは一人ではない。子どもに『オンラインでも安心していられる権利がある』ことを教え、不快に感じたらいつでもチャットを離れ、信頼できる大人に相談できるようにしてほしい」と語った。

ソース:news.com.au – Child sexual exploitation ‘getting worse’, AFP Deputy Commissioner Ian McCartney tells childcare inquiry

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