【ACT12日】 減量薬が医薬品給付制度(PBS)に収載されることが発表され、価格が数百豪ドル下がる可能性が出てきた。
オゼンピックと同系統の減量薬「ウェゴビー(Wegovy)」は、重度の肥満があり、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントを経験したオーストラリア人を対象に、大幅な補助のもとで提供される見通しだ。ウェゴビーは、食欲を抑制して体重減少を促すGLP-1(グルカゴン様ペプチド1)受容体作動薬で、2型糖尿病や肥満の治療に用いられる。
PBSに収載される予定で、補助対象薬に適用される新たな上限価格制度の対象となる。PBS処方薬の自己負担上限は、1月1日から一般患者で25豪ドル、年金受給者やコンセッションカード保持者で7.70豪ドルに設定されている。現在、ウェゴビーの維持投与量は月200~400豪ドルかかっている。
PBS収載案は、医薬品給付諮問委員会(PBAC)が昨年12月に追加を勧告したことを受けたもの。PBACは、BMIが32~35以上で、心筋梗塞や脳卒中、症候性末梢動脈疾患などの心血管イベントを経験した患者を対象に、補助の対象とするよう助言している。
9日、マーク・バトラー保健相は、政府が製造元のノボ・ノルディスクと価格交渉に入ることを確認し、PBS未収載は健康問題にとどまらず「公平性の問題」でもあると述べた。「これは体重減少だけでなく、さまざまな効果を持つ極めて画期的な薬のクラスだ。世界各国の政府が、こうした恩恵を患者に公平に届ける方法を模索している。現在、40万人以上のオーストラリア人がGLP-1薬を市場価格で購入しており、年間4,000~5,000豪ドルに達することもある。多くの人にとって明らかに負担が大きい」」と記者会見で語った。
労働党政権がPBS収載に前向きである一方、財政への影響が大きいことも認めた。「PBACからの勧告は、これまで全て収載してきた。ただし、その後に適正価格を決める交渉のプロセスがある。納税者にとって非常に大きな負担になるため、政府として納税者の立場に立った価格交渉を行う責任がある」
なお、昨年12月1日、オーストラリアの医薬品規制当局は、ウェゴビーとオゼンピックについて自殺念慮につながる可能性があるとの警告を出している。同日、GLP-1系薬剤は世界保健機関(WHO)により肥満治療として承認された。
ソース:news.com.au- Weight loss drug Wegovy to be listed on PBS