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サイクロン「ナレル」北部へ接近

【QLD20日】   熱帯低気圧サイクロン「ナレル」が北部準州へ向かって進む中、QLD州北部のコーエンでは停電が発生し、住民は「これまでにない規模」と警戒を強めている。

ナレルはカーペンタリア湾に向けて急速に進んでおり、北部準州の災害監視機関は住民に対し「今すぐ備えを」と呼びかけている。すでにデイリー川流域では大規模な洪水が発生しており、緊急警報が発令された。今後数日間で広範囲にわたる大雨が予想され、水位は来週にかけても高い状態が続く見込みだ。

ウォーターハウス川やキャサリン川流域でも大雨が始まり、住民には最悪の事態への備えが求められている。キャサリンでは、わずか3週間で2度目となる洪水に備え、軍や消防などが支援に入っている。リチャード・マールズ国防相は、ナレル接近前に小規模コミュニティ「ナンブルワー」の住民避難を進めていると明らかにした。

一方、QLD州北部ではすでに暴風雨の影響が広がっている。コーエンやアーチャー川周辺では激しい風雨が観測され、現地住民は厳しい状況に直面している。

地元住民のサラ・ワトキンス氏は、「ここ数日は庭の片付けや廃棄物処理に追われ、非常に疲れている。嵐が来る不安で落ち着かない夜だった」と語った。地域ではすでに停電が発生しており、「電力がなければ給油もできない」と生活への影響も深刻だという。また、コーエン北部では倒木や建物被害も報告されており、住民は「ただ耐えるしかない」と話している。

QLD州のクリサフリ首相は、住民に対し「その場に留まり、外出しないように」と強く警告。サイクロンの目が通過する際に一時的に風が弱まっても、その後再び激しい暴風が戻るため、外出は極めて危険だとした。ナレルの中心付近では最大風速195km/h、突風は270km/hに達する可能性があり、非常に危険な状況が続く見込みだ。気象当局は、最大で時速250kmの突風や洪水、高潮の発生を警告。特に低地では浸水リスクが高まっている。北部準州でも週末にかけて強風、大雨、洪水の恐れがあり、沿岸部では高潮の可能性も指摘されている。

電力会社エルゴンは、約200人の作業員が復旧に備えて待機しているとしつつ、「被害の規模によっては修理ではなく再建が必要になる可能性もある」と説明した。当局は住民に対し、安全な屋内にとどまり、倒れた電線には近づかないよう呼びかけている。また、緊急時でも天候が危険な間は救急対応ができない場合があるとして、「命を守るための事前準備が不可欠」と強調している。

ソース:news.com.au – Tropical Cyclone Narelle heads towards Northern Territory as Coen residents lose power

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