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カンガルー島で猫の全面禁止を検討

【SA19日】   オーストラリアで3番目に大きい島、カンガルー島の自治体が、絶滅危惧種を守るため、飼い猫の全面禁止を含む大胆な対策を検討している。

SA州のカンガルー島評議会は、2015年から野生化した猫による在来動物への被害と戦ってきた。島はシンガポールの約6倍の広さを持ち、州内でも特に多様な植物と生態系を有している。現在、評議会は新たなペットの持ち込みを禁止する案を検討しており、「最後の猫政策(ラスト・キャット・ポリシー)」の導入が議論されている。これは、将来的に島内から猫を完全に排除し、新たな猫の持ち込みも認めないというもの。

マイケル・ペンギリー市長は、「すぐに飼い猫を取り上げるわけではない」としつつも、「一度外に出た猫は野生化する」と警鐘を鳴らした。この政策の実現には最大で30年かかる可能性があり、州政府と連携しながら段階的に進められる見込み。最終的には2030年までに野生猫の完全駆除を目指している。実現すれば、カンガルー島は“人が住む島として世界最大級の野生猫ゼロ地域”になる可能性がある。

一方で、インベイシブ・スペシーズ・カウンシルのジャック・ゴフCEOは、未登録や未去勢の飼い猫がプロジェクトの大きなリスクになると指摘。「数匹の猫が逃げて繁殖すれば、これまでの努力が無駄になる」と警告した。野生猫はトキソプラズマ症などの病気を媒介し、羊の繁殖に大きな被害を与えるなど、年間1200万豪ドル規模の損失にもつながっているという。

現在進められている駆除プロジェクトでは、島東部のダドリー半島でほぼ駆除が完了。これまでに約2800匹が除去され、残りは約150匹にまで減少している。この取り組みにより、絶滅危惧種のカンガルー島ドゥナートやペンギン、アシカなど在来動物の回復が期待されている。

なお、このプロジェクトには連邦政府から資金提供も行われているが、完全な達成にはさらなる資金が必要とされている。

ソース:news.com.au – Kangaroo Island Council proposes total cat ban amid fight to eradicate feral predators

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