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燃料供給の混乱受け、豪とシンガポールが連携強化へ

【ACT23日】   燃料輸送の混乱を受け、オーストラリアとシンガポールは、ガソリンやディーゼル、ガスの安定供給を維持するため協力することで合意した。来月オーストラリア向けに予定されていた複数の燃料輸送がキャンセルされたことを受けた対応となる。

アンソニー・アルバニージー首相は、アジア各国と緊急協議を実施。マレーシア、シンガポール、韓国からの6隻の燃料タンカーが、原油供給の停滞を背景にキャンセルまたは延期されたことが明らかになっていた。首相はローレンス・ウォン首相との電話会談後、「中東情勢とその影響、特にエネルギー供給網や価格への影響に深い懸念を共有している」との共同声明を発表。両国は、供給網の強靭化に向けて、地域協力の強化、再生可能エネルギーへの移行加速、不当な輸出入制限への対応、自由な貿易の維持に取り組む方針を示した。

また、ディーゼルなど石油製品や液化天然ガスの安定供給を相互に支え、供給混乱が生じた場合には通知・協議を行うことを確認した。

閣僚のマーク・バトラー氏は、オーストラリアがガス輸出大国である立場を活かし、アジアからの燃料供給確保を図る可能性に言及。「この紛争は長引く可能性があり、世界経済全体に影響を与えている」としつつ、「我々は地域パートナーと密接に連携している。豪州はエネルギーを供給し、液体燃料を受け取る相互関係にある」と述べた。さらにマット・シスルスウェイト外務次官補も、「政府は燃料安全保障の維持に全力を尽くしている」と強調。「オーストラリアは世界有数の液化天然ガス(LNG)供給国であり、韓国などは大きく依存している。エネルギーは双方向の関係だ」と述べた。

今回の供給混乱の背景には、米国とイスラエルによるイランへの攻撃があり、報復としてイランがホルムズ海峡を通過するタンカーを攻撃。この影響で海上輸送が事実上停止し、世界の原油供給の約5分の1が遮断される事態となっている。クリス・ボーエンエネルギー相は、キャンセルされたタンカーの一部について「すでに別ルートで代替手配が進んでいる」と説明した。

報道によると、ExxonMobilやBP、Vitolなどはメキシコ湾から過去最大規模で燃料輸送を行っている。ただし、このルートはコストが高く、長期的な持続性には課題があるとみられている。

ソース:news.com.au – Australia, Singapore to work together on fuel security after shipments cancelled

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