【ACT1日】 衝撃的な最新データにより、オーストラリアで何千人もの子どもが重要な予防接種を受けていないことが明らかとなり、接種率は過去最低水準に落ち込んでいる。
新たなデータによると、8万人以上の子どもが予防接種を受けておらず、接種率は5年連続で低下している。国立予防接種研究・監視センター(NCIRS)のディレクターであるクリスティーン・マッカートニー教授はABCに対し、「本来であれば完全に予防可能な深刻な感染症にかかるリスクが高まっている」と述べた。
データによると、1歳児の予防接種完了率は過去12年で最低となった。さらに、1歳、2歳、5歳のすべての年齢層で接種率が低下し、5年連続の減少という深刻な状況となっている。
「すべての年齢層で接種率が下がり続けており、2020年以降、毎年低下が続いている」とマッカートニー教授は語った。特に新型コロナ後の2歳児の接種率は「警戒すべき水準」だという。
2020年には88.4%だった接種率は、5年後には3.7ポイント低下した。また、接種率は初めて90%を下回ったと指摘した。「ワクチンで予防可能な病気による死亡は確実に増えるだろう」と警鐘を鳴らした。
この警告は、過去2年間で百日咳により乳児2人が死亡したことを受けたもので、これは10年ぶりの事例となる。さらにデータでは、子宮頸がんや口腔がん、肛門がんなどを防ぐヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを接種する10代の若者も減少していることが明らかになった。
マッカートニー教授は、接種率低下の背景には「単一の原因はない」と説明した。接種機会へのアクセスの問題や、ワクチンに対する受け入れの低下など、複数の要因が影響している。また、忙しい家庭では予防接種のスケジュールが後回しにされがちだという。さらに、新型コロナのロックダウン以降、ワクチンへの疲れや不信感、誤情報の拡散も要因として増えていると指摘した。「こうした要因とは切り離して考え、科学的根拠に基づいた正確な情報に目を向けてほしい」と呼びかけた。
ソース:news.com.au – Childhood vaccination rates plunge as expert warns of ‘more deaths’