【ACT16日】 世界的な燃料危機の影響を受け、太平洋地域の大手航空会社がオーストラリア路線の一部運休に踏み切った。
フィジー・エアウェイズは、4月25日からブリスベンとフィジーを結ぶFJ922便およびFJ923便を一時的に運休すると発表した。なお、ブリスベンへのデイリー便は引き続き運航される。同社は今回の措置について、燃料価格の急騰が直接の原因であり、経営に大きな影響を与えていると説明している。
航空業界全体でも燃料費の上昇に苦しんでおり、他の航空会社も価格上昇や運航便数の減少を警告している。一方、国内線でも影響が出ており、オーストラリアのフラッグキャリアであるカンタス航空は、SA州の主要2都市間の路線を廃止すると発表した。同社は、5月18日からアデレードとマウントガンビア間の運航を終了するとし、「採算が取れない」と説明している。
また、ヴァージン・オーストラリアは15日、一部航空運賃を引き上げるとともに、運航キャパシティの削減を行うと発表した。これは3月に発表された方針に沿ったもので、同社は次の四半期に運航能力を1%削減する予定だ。一方、カンタス航空は国内線の約5%を一時的に運休する方針を示している。
ヴァージン・オーストラリアによると、燃料費は総コストの約21%を占めており、2026年前半だけで340万バレルの石油を消費したという。ただし、2026年度後半に向けてブレント原油の92%をヘッジしており、この発表を受けて株価は12%上昇した。ジェット燃料価格は2月下旬以降で2倍以上に上昇しているが、同社は追加コストを当初予測より3000万〜4000万豪ドル増に抑えられる見通しとしている。また、「航空燃料の供給については、2026年5月までの運航を支える十分な供給が確保されるとの保証を受けている」と述べた。
さらに、カタール航空とのウェットリース契約は6月中旬まで停止されていることも明らかにした。「この契約は財務リスクを軽減するものであり、業績への影響は限定的」としている。これに先立ち、カンタス航空も14日、燃料費の高騰により、年度後半のジェット燃料コストが31億〜33億豪ドルに達する見通しを示した。これは従来予測より6億〜8億豪ドルの増加となる。
同社は声明で「変化の激しい状況を注視しており、燃料コスト上昇を緩和するための追加対応も検討している」と述べた。影響を受けるカンタスおよびジェットスターの利用者には個別に連絡が行われ、代替便または返金対応が提供される予定だ。
カンタスによると、ジェット燃料の精製マージンは1バレルあたり20米ドル(約28豪ドル)から120米ドル(約169豪ドル)へと急騰している。同社は6月四半期における市場のジェット燃料価格を、ヘッジを除き1バレルあたり185〜200豪ドルと見込んでいる。「政府および燃料供給業者と緊密に連携し、4月および5月にかけての燃料供給について一定の見通しを得ている」としつつ、「世界的な燃料供給網の不確実性が続いているため、状況を注視している」としている。
ソース:news.com.au – Fiji Airways drops Aussie flights, says options are ‘no longer sustainable’ as Qantas and Virgin confirm price hikes