政治

野党の移民政策めぐり対象人数は「算出困難」

【ACT19日】   野党の強硬な移民政策をめぐり、対象となる人数について「数字を出すのは難しい」とする見解が示された。

ジョノ・ダニアム影の内務担当報道官は、違法滞在者の強制送還や「オーストラリアの価値観」を重視する新たな政策について、対象となる移民の数を特定するのは困難だと認めた。

この政策は、アンガス・テイラー野党党首が今週発表したもので、「オーストラリアの価値観を共有する移民を確保し、違法滞在者を排除し、過激派を締め出す」ことを目的としている。テイラー氏は、「長年にわたり、移民と社会統合の現実から目を背けてきた」と述べ、自由民主主義国からの移民の方が、過激主義や独裁体制の国からの移民よりも価値観を共有する可能性が高いと主張した。政策には、ソーシャルメディア審査の強化や、不法滞在者を排除するための合同タスクフォースの設置が含まれている。

この発言は、アムネスティ・インターナショナルやレフュジー・カウンシル、アサイラム・シーカーズ・リソース・センターなどの人権団体から強い批判を招き、「分断的で移民を悪者扱いしている」と指摘された。19日のインタビューでダニアム氏は、政権を獲得した場合に何人が強制送還やビザ取り消しの対象となるのか問われたが、「非常に難しい」として具体的な数字を示さなかった。「正しく機能すれば問題のある人の流入を防げるため、対象人数は最小限になるはずだ。世界各地の紛争などが移民の動向に影響するため、数字を出すのは難しい」と説明した。

一方で、オーストラリア治安情報機構(ASIO)やオーストラリア連邦警察(AFP)、オーストラリア国境警備隊、内務省などの関係機関への支援を強化し、移民管理の徹底を図るとした。「申請段階で問題のある人物を排除し、万が一入国した場合でも直ちに国外退去させる」と強調した。また、この政策が既存の人物適格性テストやビザ申請時に署名する価値観宣言とどう異なるのかについても疑問が出ている。

しかしダニアム氏は批判を一蹴し、「現行制度では価値観テストに法的拘束力がない」と主張した。野党案では移民法を改正し、価値観テストをビザ条件として法的拘束力のあるものにする方針だが、現行法でも内務相にはビザの拒否や取り消しを行う権限がある。トニー・バーク内務相らは、現行制度で対応できない具体例を示すよう野党に求めている。

ソース:news.com.au – ‘Hard to put a number’ on people targeted by Coalition’s new immigration policy: Duniam

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