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労使対立激化で鉄道運行が大幅削減 QLD

【QLD1日】   QLD州では、労使対立の激化に伴い鉄道サービスが大幅に削減され、通勤・通学利用者に広範な混乱が見込まれている。

州政府は、継続する労働争議の影響により、クイーンズランド・レールの数百本の列車運行を一時停止またはダイヤから削除することを発表。ブレント・ミッケルバーグ運輸相は、臨時ダイヤは週末に近い運行体制となり、列車本数が減少し、全路線で運行間隔が大きく空くと説明した。

5月5日(火)以降、一部の主要路線では朝夕のラッシュ時に約15分間隔で追加運行が行われる一方、それ以外の時間帯はおおむね30分間隔での運行となる。また、クイーンズランド・レールは、南東QLD州の鉄道網について、土曜日ダイヤに近い縮小運行を実施し、平日では約300本の列車が削減されると明らかにした。これは全体の約20%の減便にあたり、通常ダイヤの約80%が維持される形となる。

当局は利用者に対し、事前の計画と混雑への備えを呼びかけている。ミッケルバーグ運輸相は「これらの一時的な変更は州民に大きな影響を与える。人々が不満や怒りを感じているのは当然であり、我々も同様にフラストレーションを感じている」と述べた。また労働組合に対し「ストライキを中止し、職場に戻り、交渉の場に復帰すべきだ」と訴えた。

キャット・ステイプルトンCEOは、今回の減便は組合による保護された労働争議行為が保守作業や車両の確保に影響しているため不可避だと説明した。「鉄道は通学、通勤、通院、そしてスポーツ観戦など、日常生活に不可欠な移動手段であることは理解している」とした上で、「利用者が不満を抱いていることも、自身が同様に感じていることも認識している」と述べた。さらに「提示した提案は公正かつ合理的で改善された内容であり、組合には真剣に再検討してほしい」と呼びかけた。

同氏は、通常ダイヤでの運行を望んでいるものの、労働争議の影響で実現できないとし、「限られた車両数の中で最大限の運行を確保するには減便が最善の方法だ」と説明した。

特に

電気技術労働組合およびオーストラリア製造業労働組合の組合員が車両の保守作業を拒否しているため、十分な車両を確保できない状況が続いているという。また、サプライチェーンや貨物輸送にも影響が出ており、「これ以上の影響を避けるためにも争議行為は停止すべきだ」と強調した。

一方で、南東QLD州の鉄道網では線路閉鎖はすでに解消されており、4月3日から続いていたバヌーン〜ボゴロード間の工事も完了し、運行が再開されている。

今回の混乱は、4月1日に鉄道、トラム、バス組合の組合員数百人がストライキを実施し、主要路線が停止、約180本の列車が運休し、約2万人に影響が出た混乱に続くものとなる。クイーンズランド・レールによると、今回の労働争議により保守作業の遅れが発生し、運行可能な車両不足の一因となっている。

新ダイヤでは、ゴールドコースト線、クリーブランド線、レッドクリフ・ペニンシュラ線、スプリングフィールド線、ファーニーグローブ線、カブルチャー線、イプスウィッチ線などは、ラッシュ時におおむね15分間隔で運行される。一方、ショーンクリフ線、ビーンリー線、サンシャインコースト線(カブルチャー〜ナンバー区間)は30分間隔での運行となり、一部のシャトル便も同様に減便される。ラッシュ時間外は、多くの路線で通常の15分間隔から30分間隔へと縮小される。

クイーンズランド・レールの広報責任者ネブ・コンウェイ氏は今回の提案を「新しく改善されたもの」と評価する一方、RTBU支部書記のピーター・アレン氏は「従来の提案から実質的な変化はない」と批判している。RTBUが最新の提案を拒否したことで、今週初めに労働争議はさらに激化。組合は残業拒否や一部業務の制限を行う方針を示している。

これに対しミッケルバーグ運輸相は、勤務に応じない保守作業員には給与を支払わないと警告した。「これはロックアウトではない。職員が職場に戻り業務を行うことを歓迎する。しかし、利用者が人質のような状況に置かれている中で、責任ある立場の者に賃金が支払われるべきではない」と述べた。

クイーンズ・レールは利用者に対し、移動前にトランスリンクのウェブサイトやジャーニー・プランナーで最新情報を確認するよう呼びかけている。なお、空港鉄道「エアトレイン」は今回の影響を受けていない。

ソース:news.com.au – ‘Frustrated’: Queensland rail services slashed as industrial action escalates across state network

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