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45年ぶり大規模な動物虐待法改正へ NSW

【NSW6日】   NSWで、動物虐待防止法の大幅な改正案が発表され、暑い車内に犬を放置した飼い主に最大4万4000豪ドルの罰金が科される可能性があることが分かった。これは州の動物保護法として過去45年間で最大規模の改正となる。

「動物虐待防止(執行および運用権限)法案2026」は、議会調査や協議、7000件以上の意見提出を経て、7日に州議会へ提出される予定。法案が可決されれば、新たな違反行為の追加や罰則強化、闘犬行為への取り締まり強化などが導入され、州民の期待に沿った内容になるとしている。

改正案では、気温が28度を超える状況で、適切な冷却や換気がない車内に犬を10分以上放置することを違法とする。また、同様の状況で犬をユート(小型トラック)の荷台に放置することも禁止される。違反者には最大4万4000豪ドルの罰金が科される可能性がある。さらに、動物検査官には、苦痛を和らげるために動物へ鎮静剤や鎮痛剤を投与する権限が付与されるほか、犬に痛みを与える「プロングカラー(トゲ付き首輪)」の所持や使用も禁止される。

NSW州のターラ・モリアーティ農業相は、これらの改正について「労働党政権の公約実現の一環」と説明した。同氏は、「パピーファームの禁止、RSPCA NSWや動物福祉団体への資金増額、有罪判決を受けた者による動物飼育や動物関連業務の禁止など、この3年間で現実的な動物福祉改革を進めてきた」と述べた。また、「今回の法改正では、動物保護を強化し、法執行を妨げていた抜け穴を塞ぎ、主要な動物福祉問題について他州との整合性を図る」としている。

法案は、RSPCA NSW、動物福祉団体、オーストラリア動物連盟、農業団体などとの広範な協議を経て作成された。

また、羊のミュールジング(害虫対策のため皮膚を切除する処置)に関しても、年齢を問わず鎮痛措置を義務化する。闘犬対策も強化される。改正案では、闘犬用器具の製造、輸送、使用を禁止するほか、闘犬目的での動物の訓練、所持、販売、闘犬準備への参加も違法となる。

政府は、こうした改革によって既存の法的抜け穴を塞ぎ、組織犯罪とも関連する闘犬行為への対応強化につなげたい考えだ。闘犬関連の最高刑も引き上げられ、最大11万豪ドルの罰金、または禁錮2年、もしくはその両方が科される可能性がある。現在でも、闘犬会場の運営や使用、闘犬イベントの宣伝、支援、開催、参加は違法とされている。

ソース:news.com.au – $44k fines for dogs left in hot cars in biggest update to NSW animal cruelty laws in 45 years

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