【NSW28日】 シドニーの母親が重体となったクージーでのサメ襲撃を含む一連の被害を受け、NSW州の数十のビーチで新たな対策が導入される。
州政府はサメ対策プログラムに追加で3400万豪ドルを投入し、12月から4月にかけて、NSW州の70のビーチを毎日ドローンで監視する。この資金により、今後2年間のサメ対策費は総額1億2000万豪ドルに拡大する。
今回の措置は、6月13日にクージーでシドニー在住のリア・スチュワートさんが襲われた事件や、夏の間に発生し12歳の少年が死亡した一連の事故を受けたもの。
クージーでの襲撃は州全体でサメ対策に関する議論を引き起こし、クリス・ミンズ州首相は28日、州内の沿岸自治体すべてで少なくとも1カ所、合計約70のビーチでドローン監視を拡大すると発表した。シドニーおよびノースコーストの38のビーチでは年間を通じて日中にドローンが飛行し、地方の人気ビーチでは12月1日から4月30日まで毎日、その期間外でも週末に飛行が行われる。政府は将来的に、サーフ・ライフセービングNSWのオペレーターを必要としない自律型AIドローンの開発も目指す。
ミンズ首相は「夜明けから日没まで人が監視しなくてもよいAI搭載ドローンの実現を目指しているが、現時点ではそこまで至っていない」と述べた。当面は暫定措置として今回の監視強化を実施するという。
監視は7月1日から開始され、特に遊泳者やパドルボーダーの多いシドニーおよびノースコーストのビーチが優先される。また、シドニー港にはタグ付けされたサメが接近すると反応するリスニング装置が2台設置される。
今回のドローン拡大は、これまでスクールホリデー期間中に行われていた監視に加えて実施されるもので、ライフガードのいないビーチも空から監視される。ドローンの操縦はサーフライフセーバーが行うが、政府はサメ検知や自動飛行技術の開発に民間企業の活用も検討している。
サーフ・ライフセービングNSWのスティーブ・ピアースCEOによると、今年は10万回の監視飛行で2000匹のサメが確認されている。「どれほど技術が進歩してもすべての遭遇を防ぐことはできないが、この資金により最も効果的な安全対策を構築できる」と述べた。
今回の資金拡充は、スチュワートさんがクージーの旗の間、岸に近い場所で泳いでいた際に襲われた事件から2週間後に発表された。また、今年1月には12歳のニコ・アンティッチ君が、シドニー東部ボークルーズのシャークビーチ近くで襲われ、1週間後に死亡した。さらに、この事件を含め、48時間以内にNSW州で4件のサメ被害が発生していた。27日には、ボンダイビーチがサメ目撃により4日連続で閉鎖されるなど、シドニー各地でビーチ閉鎖が相次いでいる。
ソース:news.com.au – NSW beaches to get drone surveillance in wake of Coogee shark attack