【ACT29日】 手紙の郵送料が近く値上げされる。オーストラリア郵便は、数十年で最も急激な郵便量の減少に対応するためとしている。
オーストラリア郵便は9月1日から、基本郵便料金を1.70豪ドルから1.85豪ドルに引き上げる予定で、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)はこの値上げに異議を唱えないと確認した。
この変更は、手紙の取扱量が1930年代後半以来の低水準に落ち込んでいることを背景としており、サービス維持のためには料金引き上げが必要だと説明している。15セントの値上げ案は最終的な規制手続きを残しているものの、長期的な値上げ傾向の延長にある。
20年前には標準的な手紙は50セントで送れたが、2008年に55セント、2010年に60セント、2014年に70セントへと上昇し、2016年には1豪ドルへと大きく引き上げられた。その後も値上げは続き、2025年には1.70豪ドルに達した。今回の改定により、2000年代半ばからの上昇幅は合計で1.35豪ドルとなる。
オーストラリア郵便は、規制当局の最終判断により、通常郵便サービスの値上げに道が開かれたと述べた。通常切手は15セント値上げされる一方で、割引切手や季節のグリーティング切手は、10年以上据え置かれている60セントと65セントのままとなる。対象となる利用者への影響を和らげるため、年間購入可能な割引切手の枚数も50枚から75枚に引き上げられる。慈善団体は引き続き割引郵便サービスを利用できる。
今回の値上げは、従来型郵便の長期的な減少という状況の中で行われる。オーストラリア郵便は「郵便量の継続的な減少は、現在では1930年代後半以来の水準に達している」と述べた。現在、個人が送る手紙は全体の3%未満にとどまり、大半は企業や政府機関によるものとなっている。デジタル手段の普及により紙の郵便は代替され、家庭での利用は減少し、機関による利用が中心となっている。
それでも同社は、一般家庭への影響は限定的だとしている。平均的な家庭は年間5枚の通常切手を購入しており、今回の値上げによる負担増は年間で約75セントと見込まれる。また国際比較として、オーストラリアの切手価格は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中でも依然として低水準にあると強調した。
オーストラリア郵便は「郵便量の構造的な減少と配達先の増加に対応しながら、持続可能で誰もが利用できる郵便サービスの維持に取り組む」としている。
ソース:news.com.au – Stamp price increase approved as Australia Post says letter volumes are at 1930s levels