【VIC15日】 オーストラリアで初めて、リトルペンギンからH5型鳥インフルエンザが確認され、フィリップ島のリトルペンギンのコロニーへの懸念が高まっている。
VIC州は、H5型鳥インフルエンザに感染したリトルペンギンが確認され、その後死亡したと発表した。これを受け、ウイルスのさらなる拡大を防ぐため、数千羽のペンギンを対象としたワクチン接種を月曜日から開始する予定であり、対策は一段と急がれることになった。州政府によると、感染したペンギンは「ペンギン・パレード」の区域内では発見されていないが、正確な発見場所は公表していない。
今回の感染確認により、世界最大規模となる約4万羽のリトルペンギンが生息するフィリップ島のコロニーへの懸念が一層強まるとみられている。このコロニーは、VIC州を代表する野生動物観光地の一つでもある。保護団体の間では以前から、H5型鳥インフルエンザが島に侵入した場合、大規模な個体数減少につながる可能性があるとの懸念が高まっていた。その懸念は今週、州政府が「野生鳥類を対象とした世界最大規模のH5ワクチン接種プログラム」と位置付ける計画を発表したことで、さらに強まった。
この計画では、フィリップ島とセントキルダに生息する5,000羽以上のリトルペンギンにワクチンを接種する予定だ。リトルペンギンは毎晩ほぼ同じ巣穴へ戻る習性があるため、多くの野生動物よりも個体を見つけやすく、この大規模な接種が可能になると考えられている。しかし作業は決して簡単ではない。各個体には数週間の間隔を空けて2回の接種が必要となる。
VIC州の主席獣医官グレーム・クック博士は、優先的に保護すべき在来鳥類を対象としたH5N1ワクチンが連邦政府の承認を受けたことを受け、州は迅速に対応を進めていると述べた。「VIC州農業局は、フィリップ島自然公園と緊密に連携し、17日からリトルペンギンへのワクチン接種を支援する」とクック博士は語った。
「リトルペンギンで初めて感染が確認されたことは懸念材料だが、フィリップ島の重要なコロニーを守るため、ワクチン接種は依然として有効な対策だ。ワクチンは感染を完全に防ぐものではないが、この集団におけるH5型鳥インフルエンザの影響を軽減する重要な手段となり得る」
今回の感染確認は、オーストラリア国内で鳥インフルエンザの確認件数が増え続けている中で発表された。15日時点で、全国の確認症例は219件に達している。当局はまた、病気の野生動物や死骸には触れず、ペットを近づけないよう国民に呼びかけている。
ソース:news.com.au – Australia confirms first H5 bird flu case in a little penguin on Phillip Island