【ACT22日】 エルニーニョ現象が本格化するなか、オーストラリアでは記録的な降雨と記録的な暑さが同時に訪れる可能性が高まっている。
オーストラリアではこの春、記録的な高温に見舞われることが予想されている一方、2026年は国内で観測史上最も雨の多いエルニーニョ年になる可能性がある。8月に入っても国内各地では雨が頻繁に降り続いている一方、冬の終わりから春にかけてエルニーニョ現象が本格化するにつれ、気温は上昇するとみられている。
9月から11月にかけて、オーストラリア全土で気温は平年を上回る水準まで上昇すると予想されている。これは、国内の西部・東部の広い範囲や北部の一部で、7月の気温がすでに平年を上回ったことに続くものだ。
オーストラリア気象局のマイケル・ローガン・ゼネラルマネージャーは、「今後の季節については、日中だけでなく夜間も含め、平年を上回る気温が続くという予測になっている」と説明した。「これは、この冬に見られてきた傾向の延長線上にあるものだ」とも述べている。
気象情報サイトのウェザーゾーンは、太平洋で発生しているエルニーニョ現象の影響により、2026年後半には記録的な高温となる可能性があると予測している。ウェザーゾーンによると、8月中旬までに、エルニーニョを監視する重要な地域である太平洋中部の海面水温は、1991~2020年の平均を2.7度以上上回った。これは、太平洋中部で観測されている海面水温の偏差としては過去最高レベルの一つだという。
コンピューターモデルでは、エルニーニョ現象は今後数カ月でさらに強まり、2026年末にかけて過去最高レベルの強さに達する可能性があると予測されている。また、エルニーニョは2027年の最初の数カ月まで続く可能性がある。
今年2月と3月にオーストラリア各地で大量の雨が降ったことから、2026年はオーストラリアで観測史上最も雨の多いエルニーニョ年になる可能性が出てきている。今年上半期のオーストラリアの平均降水量は400mmをわずかに下回った。これは過去28回のエルニーニョの発生年と比較すると、少なくとも1900年以降で最も雨の多い上半期となっている。
一方、NSW州北東部やQLD州南部では、今年上半期の降水量が平年を下回り、気温も平年より高かった。その結果、土壌の水分が減少し、気温が上昇する時期を前に、火災が発生しやすい状況が強まっている。
気象局の長期的な春の予報では、オーストラリア南東部および東部の一部で降水量が平年を下回る可能性がある一方、WA州の広い範囲からNT準州、さらにSA州西部やQLD州西部にかけては、平年を上回る降水量となる可能性が示されている。
ソース:news.com.au – Australians to battle record heat after the country’s wettest El Nino year