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「ノー・サンクス、オーストラリア政府」。救出された夫婦の家族語る。

マイアミでバカンス中に、ハリケーン「カトリーナ」の被害に遭い、早急な救出が望まれていたクイーンズランド州在住のミラー夫婦。オーストラリア政府は被災地域への立ち入り許可交渉に失敗したが、放送局・セブンネットワークの取材陣によって捜索・救出された裏には、二人の娘達、タマラとケリー・レイの両親に対する強い愛情があった。

完全に水浸しとなっただけなく、略奪や暴力が横行し、無法地帯と化した地域で5日間を過ごしたミラー夫妻。さまざまな危険に脅えながらも、橋の下の廃墟に寝泊まりしながら救出を待った。
公衆電話だけが、オーストラリアにいる家族との連絡手段。娘達は夫妻から電話で無事であるとのことを伝えられたが、どこにいるのか等は最初つかめないままだった。
娘達はセブンセットワークより、両親の居場所についての問い合わせを受けていたが、仮に居場所がわかったとしても、「彼らが両親を救出してくれると約束してくれるまで、何も話すつもりはなかった」と語る。
外務省が被災地域への立ち入りを拒否され、両親の救出が難しくなったことを知り、娘達はついに取材に応じることを決心する。

「私達がマスコミにさらされることによって、人々はオーストラリア政府が何もしていないことを知り、それによって何かが変わるだろうと信じたの。」
ミラー夫妻と行動を共にしていたジョンーンズ夫妻も、同取材陣によって救出された。

「両親達を救出したとの知らせは、とても、とても、嬉しいニュースでした。でも、オーストラリア政府はもう結構。私達は誰が今、本当に力を持っているかを知ったわ。そして、それは絶対に政府じゃないってこともね。」

ミラー夫妻は、現在体調も良好で、待ちわびる娘達の元へ一刻も早く戻れることを望んでいる。

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