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安いテレビがガソリン高騰の影響を帳消し?

キァンベラ - 中国産の安いテレビや靴製品が、ガソリン高騰によるオーストラリア経済のインフレーションを今のところ抑えているという。11日、連邦準備銀行副総裁グレン・スティーブンスはオーストラリア経済の現状と見通しに関する発表の中で、ガソリン高騰にもかかわらず、インフレーションに対し驚くほど楽観的な見解を示した。
 
同氏によると、ガソリンの高騰は短期間でみると消費者に負担になっているが、同時にこれらの消費者は中国産の安い製品の恩恵を受けている。この為、オーストラリアのインフレーション率は、ガソリン値が過去2年間で23%上昇したにもかかわらず、たったの5%にとどまっているという。これは準備銀行のインフレーション予測値のちょうど中間値。CDプレイヤー、服、コンピューター、車... 現在、中国がオーストラリアに輸出している製品のほぼ全てが過去2年間で値下げしており、これがガソリン高騰のインフレーションへの影響を緩和している。
 

「中国またその他のアジア諸国におけるエネルギー需要の拡大が石油値の上昇に拍車をかける要因となっているが、同時にこれらの国々からの製品輸出の拡大によって、世界的に製品価格が下落している。」最も重要な課題は、世界経済が高い原油価格と安い製品のバランスをインフレーションの勃発なしに保つことが出来るかどうかだと、同氏は続けた。

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