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議論を呼ぶ、警察の銃殺権限-反テロ法案

キャンベラ 20日 - 一人で道を歩いていると、黒いジャケットの下に銃を隠しもった4人に囲まれ脅されました。彼らは自分たちが警察だと言い、一緒に来るようにと言います。あなたは彼らを信用し、ついて行きますか?それとも走って逃げ、銃弾を背中に受けるリスクを敢えて負いますか?

法律専門家によると、ジョン・ハワード首相によって提案された反テロリズム法のもと、連邦政府が警察に銃殺を許可するようなことが実現すれば、上記のようなケースが起こり得るという。一方、ハワード首相は、逃げる容疑者の背中を撃つ権限を警察に与えるよう提案しているのではないと語る。

警察は自分、あるいはその他の人の命が危険にさらされている状況下では、銃を使用する権利がすでにある。その際、警察は相手に対し自分たちが警察あることを名乗り、銃の使用前には警告を発する必要がる。だが時間的余裕がない危険な状況では、これらは省略される。

オーストラリア法律委員会は、警察が有する現在の権力はテロに対しても十分効力を発するものであると主張する。

イギリスでかつて同様の権力が警察に与えられ、悲劇的な結果を招いたことがある。無実のブラジル人の電気技師が自爆テロ犯と間違えられ、銃殺された。ハワード首相は今後、懸念事項について検討する見通しと語った。

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