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次々と発覚する老人ホームでの悲劇

キャンベラ- 20日に放映されたABCテレビ局のレイトナイトプログラムで、老人ホームでの性的及び身体的虐待の被害例の幾つかが明らかにされた。

昨年のビクトリア州での被害例では、90歳代の痴呆症の女性4人がホームで働く男性に性的虐待を受けた。同ホームで働く別のスタッフが虐待現場を目撃し、2ヶ月後に警察に通報。

2000年にオーストラリア国民に大きなショックを与えたケロシン風呂事件から6年経った今でも、オーストラリアの老人施設での虐待の悲劇は続いている。2000年にメルボルンのリバーサイド老人施設で起こったケロシン風呂事件では、疥癬病の発生を恐れて同施設の57人の老人がケロシンの風呂に入るように強制された。この中7人が入浴後第2度の火傷を負い、水ぶくれ、出血等の被害を受けた。

老人虐待防止機関の代表リリアン・ジェター氏は、「我々は閉ざされたドアの向こうで助けを求めることが出来ないまま虐待に苦しむ老人達を十分に保護していない。この国を築き上げるのに貢献し、戦争を闘ってきたこれらの老人達を守ってやれないことを我々は恥じるべきだ。」と述べた。

連邦政府は老人施設での虐待防止制度に関して緊急の会議を開催する予定。

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