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エベレスト山で瀕死の登山者見捨てられる

シドニー 25日 - 先週、イギリス人登山家デイビット・シャープさん(34)が、単独でエベレスト山頂上から下山中に、酸欠で死亡した。死に掛けて倒れているシャープさんの傍を、40人以上もの登山者が何の助けもせずに通り過ぎていったという。シャープさんに助けを差し伸べなかった登山者達に対し、多くの人々が大きな非難を浴びせた。

NSW州カンガルーバレー在住のボブ・キリップさんは、シャープさんに酸素を分け与え、無線で遭難信号を送ったあと、頂上へと向かった。キリップさんは、「助けを差し伸べなかった登山者らを非難することは出来ない。あの標高で、あそこまで死に掛かってしまった人にしてやれることは何もない。つま先が凍傷だったくらいではなく、彼は(シャープ)肘から膝下まで全てが凍っていたんだ。」と語った。

過去53年間で、1500人以上がエベレスト山登頂に成功し、約190人が死亡している。

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