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日焼けサロンブーム 潜む皮膚ガンの危険性

シドニー3日ー日焼けした肌に憧れるオーストラリア人が多いことから、過去10年間で日焼けサロンの数は3倍に膨れ上がった。

Cancer Council(ガン委員会)がイエローページの広告を調査したところ、オーストラリアの主要都市にある日焼けサロンの登録数は1996年の97件から2006年の406件に増え、320%増となった。増加率が最も著しかった都市はパースで、同時期に5件から55件へ増加した。日焼けサロン数のトップはメルボルンで169件。これはシドニーの3倍以上。

VIC州ガン委員会の研究者は、日焼けによって生じるメラノーマ(黒色腫)の発症の危険性を考慮すると、日焼けサロン数の増加は懸念すべき事態とした。Ian Olver(イアン・オルバー)教授は、日焼けサロンは高レベルの放射線を放出しているため、太陽に皮膚をさらすよりも人体にさらに悪影響を及ぼす可能性があることを国民に示すためのキャンペーンの必要性を訴えた。オーストラリアは世界で最も皮膚ガンの発症率が高く、毎年1500人が死亡している。

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