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気候変動により、基盤設備が脅威にさらされる

メルボルン16日-ビクトリア州政府が委託し、実施された新しい調査の報告書によると、地球温暖化ガス排出量が大幅に削減されると仮定しても、今後数十年間に予測される気候変動によって、ビクトリア州内の電気、水、交通、電気通信などの主要基盤設備は深刻な影響をうけるという。

同報告書によれば、現在の汚染レベルが続いた場合、2030年までにビクトリア州で次のような影響が出るという。
-被害を受ける基盤設備の復旧費用を補うために、水、電気、電気通信使用量の値上がり
-気温上昇によって降雨量がさらに減少し、水不足問題が悪化
-熱波による停電や死者数の増加
-嵐による海岸沿いの建物や港湾設備への被害
-発電所への水供給量の減少
-嵐による電気通信設備への影響

報告書の中で科学者は、1990年の気温と比較し2030年までには、ビクトリア州の平均気温は摂氏0.5度から1.5度上昇、2070年までには摂氏5度まで上がると予測している。同調査プロジェクト主任のPaul Holper(ポール・ホルパー)氏は、今後数十年間にビクトリア州の気候は大幅に変動することが予測されており、「違う国に住むような環境になるだろう。これに適応するための前持った計画が必要だ」と、気候変動問題への対応を促した。

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