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救急医療制度の質低下、テロ攻撃時に十分な対処は不可能

 【シドニー1日AAP】オーストラリア緊急医療大学が国内70ヶ所の病院を対象に行なった調査結果によれば、過去3年間で救急医療科の質低下が著しく、テロ攻撃が発生した場合に、病院は被害者の受け入れを十分に出来ない状態だという。

 同報告書によると、救急科から一般病棟に移されるまで8時間以上待った患者の割合は33%増加し、救急科医療スタッフの40%がこれらの待ち患者の対応に追われ、本来の職務を果たすことが出来ない状態となっている。また、主要病院での患者数の過剰な増加も指摘された。

 同調査を率いたオーストラリア国立大学とキャンベラ病院のドゥリュウ・リチャードソン教授は、「国内の救急科は、テロ攻撃や大きな災害時に発生すると予期される多数の被害者を受け入れる能力はない」と、現状を懸念した。

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