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ウェストパック銀行の顧客、誤って入金された1100万ドルの返還を命じられる

 【シドニー31日AAP】ウェストパック銀行が、間違って顧客の口座に入金した1100万ドルと利子370万ドルの返還を求めていた裁判に勝訴した。

 訴えられていたのはNSW州ケンプシー在住の不動産仲介人ヴィクター・オリス氏で、NSW州最高裁判所において裁判が行われた。

 オリス氏は個人口座から事業用口座に補充することのできる自動転送機能を利用していた。しかしオリス氏の個人口座の残高がマイナスになったため、2004年2月にこの補充機能は停止さるべきだったが、コンピュータの誤作動で同銀行の資金から補充される形でこの機能が続行された。

 ウェストパック銀行はこの誤りに気がつくまで、2005年6月から2005年12月までにわたりオリス氏の発行する小切手を支払い続け、その金額は計1100万ドルに上った。

 クリフォード・アインスタイン判事は、オリス氏の非良心的行動は道徳観念に欠けるだけでなく不正直であると見なし、利子を含めた1469万2968ドル3セントをウェストパック銀行に返還するよう命じた。

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