【シドニー８日ＡＡＰ】国際的に活躍するシドニー在住の日本人ファッションデザイナー、五十川明氏が８日、トップデザイナー賞を受賞した。今回の賞にはジェイソン・ブランズドン氏、コレット・ディニガン氏、ニコラス・ハックスレイ氏、カーラ・ザンパティ氏がノミネートされていた。同賞は、オーストラリア・ファッション・ウィーク委員会のメンバーと業界トップ９人によって決定された。

　現在パリにいる五十川氏は、受賞の知らせを聞いて、非常に名誉なことだと喜びを表現した。「自分の業績が業界トップの人々によって認められたことはこの上ない喜びであり、大変名誉なこと。来週シドニーに帰国した際には、友人や仕事仲間とお祝いしたい」と五十川氏。

　８日夜に五十川氏の受賞を発表したモリス・イエマＮＳＷ州首相は、「五十川氏は、ＮＳＷ州のファッション文化において極めて重要な意味を持つ今回の賞の受賞者としてふさわしい人物。この結果は、国際的色豊かなオーストラリアのファッション業界を反映している。ファッション業界が、我が国の経済、創造性、ライフスタイルにいかに貢献しているかが分かる」と話した。

　五十川氏は１９８６年に来豪。シドニー・インスティチュート・テクノロジーでファッションデザインを学んだ。以来、同氏のデザインは国際的に高い評価を受けてきた。