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子供の感情・行動を制御する手段 母親3人に1人が子供に食べ物を与える

 【シドニー19日AAP】QLD州在住の母親350人以上を対象に実施した新研究の結果、子供の感情や行動をコントロールするための手段として食べ物を使用していることが判明した。

 母親の25%は子供がつまらないと感じているときに、また約3分の1の母親が子供がイライラしているときに食べ物を与えることが分かった。約半数が良い行動に対してご褒美として子供に食べ物を与えることがあると答えている。

 クイーンズランド工科大学のリン・ダニエルズ教授は、「感情をコントロールするために食べ物を与える行為は、空腹感や満腹感との関連性がない。むしろ、子供たちの自主規制能力を破壊することになる」と警告する。

 ダニエルズ氏は「食べ物の与えすぎは栄養上の健康を損なう恐れがある。幼児への食べ物の与え方について新しいアプローチが必要」と語った。「従来の研究で、子供の食べ物の好みは5歳までに形成されることが判明しており、親は短期間で子供に正しい食習慣を定着させなければならない」とダニエルズ氏。

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