国際

豪政府、捕鯨阻止を訴える「証拠」を公表

【シドニー7日AAP】豪政府は7日、日本の捕鯨船が、捕獲した鯨を引き揚げている写真を公表。これらの写真が、日本の捕鯨阻止を国際法廷で訴えるための「証拠」になることを期待している。一方で日本側は、豪メディアの報道内容は、誤解を招いていると批判した。
 
写真は、豪税関船から撮影されたもので、国内の主要新聞が7日付けの紙面上で公開した。写真には、捕獲され船上に引き上げられている、ミンククジラの「母子」とされる2頭が写っている。
 
ピーター・ギャレット環境相は、写真を見て気分が悪くなったとコメント。ボブ・ディーバス内相は、「これらの写真は、豪政府が、日本の捕鯨中止を国際法廷で訴える証拠になる」と発言した。
 
これに対して日本鯨類研究所の森本稔理事長は、この2頭は母子ではないと述べた上で、「このような写真の掲載は、危険な感情的宣伝行為につながり、両国関係に深刻な影響を及ぼす恐れがある。オーストラリア国民は誤った情報に惑わされないことが重要である」と語った。

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