政治

ラッド首相、盗まれた世代への公式謝罪声明を発表

【キャンベラ13日AAP】キャンベラで13日、ラッド首相は先住民の盗まれた世代に政府が与えた苦悩に対して公式な謝罪声明を発表し、先住民らは、連邦政府に対して拍手喝采を送った。この歴史的な公式謝罪は、子供時代に家族から無理矢理引き離された盗まれた世代の先住民を含む何千人もの国民によって見守られ、全国で感情的なシーンが繰広げられた。

キャンベラの下院議事堂に集まった何百人もの傍聴者の前で、同首相は、「歴代の国会と政府による法と政策の下で、盗まれた世代に対して多大な悲しみ、苦悩、そして損失が課されてきた」と、全文361語の謝罪声明を読み上げた。謝罪声明の後、全国市内の広場や公園、キャンベラの国会議事堂前の芝生では、人々が歓呼の声を上げ、拍手喝采し、抱き合い、涙を流す姿が見られた。

1910年~1970年代前半にかけて、政府によって家族から引き離された何万人ものアボリジニの子供の幾つかの事例を証拠資料としてまとめた「彼らを家族の元へ戻そう(ブリンギング・ゼム・ホーム)」報告書が公表されてから10年以上を経て、やっと今回の公式謝罪が実現することとなった。

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