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5歳未満の子供 最大の死亡原因は「心臓疾患」 

 【メルボルン18日AAP】心臓疾患は一般的に中年男性に多く認められる病気だが、5歳未満の子供の最大の死亡原因でもある。心臓疾患が原因で死亡する子供の数は年間244人で、がんで死亡する数の2倍。

 支援団体、ハートキッズ・オーストラリアの二ール・マクワネル会長は、子供の心臓疾患に対する意識を高め、企業から支援を獲得することが同団体の課題と話した。ハートキッズは18日、オーストラリアのパスタ製造会社、パスタ・マスターから75万ドルの寄付を受け取った。

 王立子供病院のダン・ペニー教授は「心臓疾患と聞くと、過度の飲酒や喫煙をする中高年の問題だと考える人が多い。しかし、オーストラリアでは実際、1日に6人の赤ちゃんが子宮内で心臓が正常に育たなかったために、先天的に心臓に疾患を持って生まれてくる」と話す。

 子供にみられる心臓疾患の約80%が原因不明。ペニー氏は「子供の心臓疾患は、今後の大きな研究課題の1つ」と語った。

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