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巨大サメに襲われた少年 友人の必死の救助も虚しく死亡

 【バリナ8日AAP】NSW州のノース・コーストにあるバリナのビーチで8日午前8時ごろ、友人とボディーボードをしていたピーター・エドモンズさん(16)が巨大サメに襲われ、左足を2度噛まれて死亡した。サメはリッチモンド・リバーの入り口周辺から現われたとされる。

 友人のブロック・カーティスさんはピーターさんの様子がおかしいことに気付き、救助に向かった。「ピーターの方へ向かうにしたがって、海水の色がだんだん赤く染まっていくのがわかった。大きくて、グレーの影がすぐ側を通るのが見えたが、そのまま進んだ。正体が分からなかったから怖くなかった」とブロックさん。

 ブロックさんは「うつ伏せの状態だったピーターを見て、最初は冗談かと思ったが、近づいて彼をあお向けにすると、ピーターが足を噛まれていたことに気付いた」と話した。ブロックさんはピーターさんを岸まで運び、蘇生処置を行ったが、ピーターさんは出血多量で死亡した。

 ピーターさんの姉のカイリー・エドモンズさんは「とても良い子だった。ピーターを失った今、何も考えられない」と悲しみに暮れた。

 スティーブ・クラーク警部は友人を助けに行ったブロックさんの行為は非常に勇敢だったとし、その行為を称えた。

 

 当局はピーターさんを襲ったサメの種類はいまだ不明としたが、専門家はメジロザメの可能性が高いとした。バリナ・ビーチ・リゾートのマネージャーは、リッチモンド・リバーの河口付近のノース・クリークでは最近メジロザメが目撃されていたと話した。

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