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少年犯罪、激増 低年齢化進む

 【シド二ー30日AAP】警察はNSW州で暴行、車の窃盗、武装強盗、薬物の売買、悪質な損害などの犯罪を起こす少年が1週間に50人以上いるという事実に頭を抱えている。

 ニューズ・リミテッド社は30日、警察は2005年1月1日から2007年9月30日までの期間で10歳未満の少年による犯罪7724件を提出したと報じた。ニューズ・リミテッド社が入手した資料によると、10歳の少年による殺人事件が1件、暴行事件が1109件、性的暴行事件が141件。また、違反運転が584件、強盗事件が41件だった。これらの犯罪は重罪にもかかわらず、警察に少年らを罰する法的権限はない。

 10歳~14歳の少年は児童裁判所への出廷を求められる可能性があるが、それ以下の年齢に関しては保護者への連絡、コミュニティー・サービス省(DoCS)での講義、専門家への照会などが選択肢として挙げられる。

 元児童裁判所のバーバラ・ホルボロー治安判事は、過去の経験から犯罪を起こした少年は裁判所への出廷を求められる年齢に達するまで犯罪を続ける」と話した。「少年犯罪が多発している理由が親の仕事、親権の喪失、家庭でのしつけの欠如かどうかは不明だが、何かがおかしい」とホルボロー治安判事。

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