【シドニー２４日ＡＡＰ】モリス・イエマＮＳＷ州首相は、今月２１日にＮＳＷ州北部沿岸部を流れるクラレンス川でおぼれていた７０歳の女性を救出した少年たち２人の勇気をたたえ、２人を社会貢献賞へ推薦した。

　コーレー・ワーバートン君（１４）は、顔が水に浸った状態で浮かんでいる女性を発見した時、もう死んでいると思ったという。しかし、「女性の手が動いて顔を触ろうとしたのを見て無我夢中で川に飛び込んだ」と話した。また、一部始終を見ていたマイケル・ベチューン君（１６）も川に飛び込み、コーレー君が女性を安全な場所へ移動させる手助けをした。

　コーレー君は８０メートル泳ぎながら２０分以上も水面で女性を抱きかかえていたが、川岸に移動しようにも背の高いアシの草が邪魔をしてなかなか女性を岸まで運べなかったという。

　モリス・イエマＮＳＷ州首相は、自らの危険を顧みず他人を助けた少年たちの勇気は真のオーストラリア人精神だと述べ、彼らの命知らずな勇敢さをたたえるため社会貢献賞に推薦したいとした。