一般

フライト中のカンタス航空機に大きな穴 乗客らは死を覚悟

 【メルボルン26日AAP】25日、香港からメルボルンに向かっていたカンタス航空機に大きな穴が空いたため、マニラ空港へ緊急着陸するという事故があった。搭乗客らは1日遅れの26日、無事に目的地メルボルンに到着しており、家族らと喜びの再会を果たしている。

 事故があったのはロンドン発のカンタス航空30便で、香港を経由した後に目的地メルボルンに向けて飛行中だった。香港を離陸後に、何らかの爆発が起こり、機体側面に大きな穴が空いた。同機には乗客346名と乗員19名が搭乗していた。

 乗客の1人、デビッド・サンダースさんは「自分はこれで死ぬのだと思いました。大きな爆発音の後に静寂があり、機内の気圧が急に低下して、飛行機は急降下し始めました。海に突っ込むのだと思いました。私は思わず自分のパスポートをバッグから取り出して服のポケットに入れました。こうすれば遺体が発見されたときに身元がすぐに判明すると思ったからです」と恐怖の体験を語っている。

 また、別の乗客のミシェル・メリンガーさんは「機体後方で大きな破裂音がして、突風が機内に入り込み、物が空中に舞って、座席上から酸素マスクが下りてきました」と証言している。メリンガーさんによれば、乗客らは飛行機から下りて初めて機体の大きな穴を目にしたという。なお、事故調査のため、乗客の荷物はまだ返却されておらず、いつ手元に戻るかは不明だとのこと。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら