生活

脳の活性化には寝すぎても睡眠不足でもダメ

 【シドニー14日AAP】高校生の脳を最高レベルで活性化させるためにはどれだけの睡眠時間が必要かを調べる研究において、8~9時間の睡眠時間が一番適度な睡眠量であることが分かった。

 アデレードのフリンダース大学が行った研究では、143人の高校生の睡眠パターンを分析し、数順や語彙のテストを行った。研究チームのリーダーであるマイケル・グラディサー睡眠心理学教授は「睡眠時間が少ないと、一日を過ごすための十分なエネルギーが脳細胞に行き届かず、脳はなかなか活動を始めない」とし、睡眠時間が少ないと何事にも効率が悪くなるとした。

 だからといって睡眠を取りすぎるのも問題で、14日発売の雑誌「睡眠と生体リズム」によると、9時間以上の睡眠を取った高校生たちは、睡眠不足の学生たちよりもテストでいい結果を出したものの、8~9時間の睡眠時間の学生たちよりは明らかに劣った。この要因として、睡眠時間の長い子供たちは呼吸障害を持っている可能性があり、眠りの質が低いと考えられている。

 同教授はまた、テスト6週間前の12年生たちの昼寝パターンを調査。この結果、3分の1の学生が1週間に最低4回、だいたい4時ごろに短い昼寝をすることが明らかになった。「昼寝は通常乳幼児やお年寄りがするものと思われていたので、この結果は我々にとって驚くべきものであった」とグラディサー教授。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら