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カンタス航空、一連の事故で名声に傷

 【キャンベラ21日AAP】カンタス航空のジェフ・ディクソンCEOは21日夜、ABC局に対し、メディアの攻撃によりカンタス航空の名声に傷がついたと述べた。

 「調査の結果、この8週間に伝えられた報道内容が我が社の評判に影響を及ぼしていることがわかった。この影響は永遠に続くと思われる」とディクソン氏。

 同社がメディアの注目を集めるようになったのは、7月25日にロンドン発メルボルン行きの飛行機の胴体に穴が開き、機内の気圧が降下するという事故が発生してからで、その後8日間のうちに飛行中の事故が2回も起こった。その後も技術・整備に関する事故は続き、ひどいときには1日に2回以上というときもあった。

 しかしながらディクソン氏は、メディアは今までは見向きもしなかったような小さな事故を取り上げるようになったとし、その報道内容は、同社が実際よりも多くの問題を抱えているような認識を人々に与えるものだと述べた。

 カンタス航空は21日、1年間の収益を44%増の9億6900万ドルと発表したが、流動的な市場動向では今年の収益は予想もつかないとした。

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