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QLD州でまたコアラが惨殺される

 【ブリスベン22日AAP】ブリスベン近郊で、またコアラが惨殺される事件が起きた。QLD州野党は、人間が標的にされる前に、残虐な犯人を厳しく罰しなければならないと述べている。

 カブールチャー・コアラ・ケア・アンド・レスキューのアニカ・レーマン氏によれば、殺害されたのは4歳半の雄コアラで、クリアマウンテン地区の住宅で死体が発見され、死因は腹部外傷によるもので、片方の足が切断されていたという。「残念なことに、またコアラが殺害され、殺害後に足が切断されていました。犯人の目的が分かりません。私たちはこのような行為を容認できません」とレーマン氏。

 今月8日には、コアラ1頭と赤ちゃんが虐待されて負傷し、別のコアラの死体がゴミ箱で発見されるという事件があったばかり。このとき殺害されたコアラは、頭蓋骨が砕かれおり、左目は突かれ、右腕は骨折しており、殴られた跡もあった。この数日前には、カササギが生きたまま木に羽を打ちつけられるという事件もあった。

 一連の事件は、若者ギャングの一団による犯行とみられている。犯人が逮捕された場合、最長で実刑2年、もしくは罰金7万5000ドルが科される可能性がある。しかし、実際のところ、過去にQLD州で動物残虐に対して下された処罰は、最長で実刑4カ月だという。

 スチュアート・コープランドQLD州野党法務スポークスマンは「動物に対する衝撃的な残虐行為を阻止しなければならない。その唯一の手段は、犯人を捕まえて最大の処罰を与えることだ」と述べている。

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