政治

RBA、約7年ぶりに公定歩合を引き下げる

 【キャンベラ2日AAP】豪州準備銀行(RBA)は2日に開かれた月次理事会で、公定歩合を7.25%から7%に引き下げる決定を行った。公定歩合が引き下げられるのは約7年ぶり。

 RBAが公定歩合引き下げを決定するや否や、国内の大手4銀行も標準変動ローン金利を0.25%引き下げることを発表した。

 ケビン・ラッド首相は、74万人の住宅ローン返済者たちが初めて経験する利下げだとし、少しは家計の圧力緩和につながるであろうとコメント。しかしながら、「過去の金利上昇は長期にわたって行われたもので、今後の利下げもやはり長い時間がかかるものと思われる。その道は険しいだろう」とも話し、今はまだ金利が下がったことを喜ぶ時期ではないとした。

 この1カ月間、RBAは声明や演説を通じて、インフレ率は依然として目標レベル以上となっているものの、経済減速の兆候を元に利下げを検討していると示唆してきた。RBAのグレン・スティーブンス理事は、2日に発表した声明の中で、「理事会は、今後も継続して市場需要とインフレに関する見通しを判断していく。また、インフレ率を目標の2~3%台にまで下げるために、必要であれば金融政策を策定する」と述べた。

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