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メアリー皇太子妃、医療研究施設の開館式に出席

 【シドニー3日AAP】シドニーのダーリングハーストで3日、デンマークのメアリー皇太子妃らが出席する中、新設の医療研究施設、ローウィー・パーカー・ビルディング(建設費8000万ドル)の開館式が行われた。

 この施設は、1991年に強盗に射殺された高名な心臓外科医、故ビクター・チャン医師の名がつけられた「ビクター・チャン心臓病研究機関」の拠点であり、またチャン医師が死亡するまで勤務していたセント・ビンセント病院に勤める研究者たちの宿泊施設として利用される。

 メアリー皇太子妃は2005年以降、同機関の永久名誉理事を務めている。「この施設は、最新式の研究環境を有能で良心を持ったオーストラリア及び世界の研究者たちに提供するもの」とメアリー皇太子妃。また、自身の母親が1997年に心臓病で亡くなったことにも触れ、「心臓病で家族を亡くした辛い経験もあり、また、デンマーク心臓病協会の後援者として、2005年3月にビクター・チャン研究機関を訪問した際は強い興味を引かれた」とも話した。

 同施設の建設費用は、NSW州と連邦政府の共同資金の他に、不動産業界の大物実業家であるフランク・ローウィー氏とメディア界の権力者として知られた故ケリー・パーカー氏から寄付金が提供された。

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