政治

ラッド首相、オーストラリア・デーの移動の要求に「ノー」

 【キャンベラ26日AAP】オーストラリア・オブ・ザ・イヤーを受賞したアボリジニのリーダー、ミック・ドッドソン氏がオーストラリア・デーの移動を要求したことを受け、ケビン・ラッド首相は率直でかつ丁重に反論し、この要求に対し「ノー」と答えた。

 ドッドソン氏は、1788年1月26日に第一船団がオーストラリアに上陸したことを祝うオーストラリア・デーを移動させるべきと要求している。

 25日、オーストラリア・デーの移動の要求を拒否したラッド首相は翌日26日、キャンベラで行われた市民権の授与式で自身の立場を再度明らかにし、オーストラリア・デーは全ての豪国民が祝うべき日であると主張した。

 「200年前にこの土地に来た人、今日ここでこの国の一員となった人、アボリジニ、非アボリジニも全員がこの日を祝う。この祝日の移動を要求するアボリジニのリーダー対しては、その要求に敬意を持ってノーと言わせてもらう。だがここは自由の国。我が国にとって象徴的な祝日について話し合いを持つことは自然であり、適切なこと」ラッド首相は語った。

 一方、アボリジニのリーダーと元労働党党首のウォレン・マンダイン氏は、オーストラリア・デーはアボリジニのコミュニティーにとって依然として「心を痛める種」だと主張した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら