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コモンウェルス発足60周年 英国人の関心が低下

 【シドニー9日AAP】オーストラリアを含む53の加盟国から構成されるコモンウェルスが発足してから9日で60周年を迎えるにあたり、英国で世論調査を実施したところ、英国人の大多数がコモンウェルスの意味やその役割についてほとんど知らないことが分かった。

 3月2日~4日に2119人の英国人にオンライン調査を実施したところ、コモンウェルスに関する知識が最も少なかったのは若年世代で、加盟国やコモンウェルスの本国を答える際に苦戦していた。

 18歳~34歳の8%が米国が加盟国の1つであると回答し、3%がコモンウェルスの首長はバラク・オバマ米大統領と答えた。エリザベス女王がコモンウェルスの首長であると答えた正解者は全体の70%だった。また、英国がコモンウェルスから脱退した場合、不満を感じると答えた人は42%だった。一方、回答者の半数以上が英国が脱退しても気にしないと答えた。

 英国にとって重要な国際機関を答える質問で、北大西洋条約機構(NATO)と回答したのが42%、国際連合(UN)が42%、ヨーロッパ連合(EU)が37%だったのに対し、コモンウェルスと回答した人はわずか3分の1だった。

 エリザベス英国女王は声明文で、コモンウェルスの加盟国は8カ国から53カ国へと増え、誇るべきものが数多くあると述べた。またエリザベス女王は「コモンウェルスの長年の歴史を振り返ると、我々はこの先にある課題を認識すべき。今日のコモンウェルスの加盟国の約10億人が25歳未満で、彼らこそコモンウェルスの歴史を未来へと継続していくべき人たちである」と述べた。

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