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刑務所から携帯電話を排除するため、探知犬の訓練スタート

 【シドニー15日AAP】刑務所内で携帯電話が使用されるのを防ぐため、探知犬の育成訓練がNSW州で試験的に行われることになった。

 探知犬としてトレーニングを受けるのは、ボーダーコリー犬のボーと、ラブラドール犬のジェッダの2匹。トレーニングはシドニーの訓練所で今月末からスタートし、2匹は携帯電話の電池に含まれるリチウムという化学物質の臭いを探知できるように訓練を受ける。

 ジョン・ロバートソンNSW州矯正サービス大臣は「毎日私たちは携帯電話を使用しているが、危険で暴力的な犯罪者にとっては殺人兵器と成り得る」、「より洗練された小型の機種が出回ることで、携帯電話の探知が非常に困難となっている」と声明の中で述べている。

 ロン・ウッダム矯正サービス長官は「刑務所内では、携帯電話が警備上の大きな脅威となっている。脱走を企てたり、証人を脅したり、不法取引を行う目的で使用されている」と述べている。ウッダム長官によれば、現在のところ、刑務所から携帯電話を排除するために、受刑者や訪問者に対して金属探知機や情報に基づいた検査などが行われているという。

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