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財布のヒモ固く 8月の小売り再び下落

【キャンベラ5日AAP】  オーストラリア国内における8月の小売売上高の伸び率が、前月に続き下落したことが分かった。賃金成長率の低迷が背景とみられ、本来ならばクリスマス商戦の開始に伴い伸び率が上昇する時期だけに、業界からは国内経済全体に影を落とすと懸念する声が上がっている。

 

新たな統計では、国内における今年8月の小売売上高は前月比0.6%減となり、月ごとの売上高としては過去4年間で最低水準となった。特にカフェやレストラン、テイクアウェイなど外食への支出が1.3%減と大幅に下落した。

 

コモンウェルス銀行のエコノミスト、ガレス・エアード氏は、世帯収入の成長率が非常に低いことを考慮すれば、小売業の不振は当然だとする一方、2か月連続で売上高が下落したことは、雇用市場の好調と相反していると指摘。オーストラリア小売業協会のジマーマン会長は、電気代の値上げや税負担に不振の原因があるとして、政府に消費者の信頼感回復に向けた対策を講じるよう求めた。

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