政治

NBN苦情増加 課題大きく

【キャンベラ23日AAP】   電気通信業界のオンブズマンが先週発表した年次報告によると、全国ブロードバンドネットワーク(NBN)関連の苦情は1万487件から2万7915件に急増した。ターンブル連邦首相は、サービスを展開するNBNCo社の設立は大きな過ちだったと認めている。

ターンブル首相は23日、前労働党政府による接続件数は6年間で5万1000棟だったのに対し、保守連合政府は5年間で300万棟を接続したと、議会で主張した。

NBNCo社のビル・モロウ責任者は、「小売販売業者が市場シェアを激しく争うなかで、増加されたバンド幅に見合う料金を消費者に提示できない状況にある」と説明。その結果、当初提示された高速スピードを得られない世帯や事業もあるという。同氏はまた、「展開費用490億ドルを、消費者による使用料金と小売業者がNBNCo社に支払う料金で賄うのは不十分」「都市部では、NBNはモバイルの超高速ネットワークとは競争できない可能性がある」と指摘した。

一方で市場調査から、契約者の85%が1秒25メガバイト以下の速度を選択し、4人に3人が「十分満足」と感じているとわかった。

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