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約130万世帯 住宅ローンの重圧に苦しむ

【キャンベラ11日AAP】   マーケット分析会社のデータモニター社が実施した調査で、低金利にも関わらず130万世帯以上が住宅ローンの重圧に苦しんでいることが分かった。

住宅ローン抱える世帯の4分の1がローンの重圧に苦しみ、特にここ1年以内に住宅を購入した新規住宅購入者が打撃を受けている。新規住宅購入者の30%がローンの重圧に直面していると回答し、21%が今後5年間にわたりローン返済が困難になると考えていることが分かっている。

シニア・アナリストのペッター・イングマールソン氏は「この調査結果は、経済を活性化させるためにオーストラリア準備銀行(RBA)が金利を引き下げる際に重要な意味を持つ。景気後退と消費者の懸念は悪循環を加速させる危険性がある」と語った。

オーストラリア準備銀行は昨年9月以来金利を4.25%引き下げたが、先週の月例委員会後は金利の据え置きを決定した。イングマールソン氏は、大手銀行が借り手への金利引き下げを認めなかったことから、消費を刺激するための公定歩合の引き下げにあまり効果はみられないだろうとした。

住宅ローンの重圧の結果、出費を切り詰める人が多く、39%が住宅ローンの返済を行うために高級品への支出を減らしたと回答した。

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