政治

巨額の赤字予算 両政党に責任

【キャンベラ11日AAP】   アクセス・エコノミックス社は好況期の巨額の支出が影響し、金融危機が終わった後も連邦政府は著しい赤字予算に苦しむとの予想を発表した。

アクセス・エコノミック社によると、2009年10月度予算はインフラと年金改革にそれぞれ90億ドルと39億ドルが拠出されることから、589億ドルの赤字予算が見込まれている。これは国内総生産(GDP)の5%を占め、1990年代初期の景気後退時、またホイットラム政権時の赤字額を超える。

アクセスの経済学者、クリス・リチャードソン氏は、政府は通常、経済の不況時に闘うために保険があるはずだが、過去6年で両政党も好景気のときに獲得した財政配当を返納し、オーストラリアを景気後退から守る力を縮小させた。一方、健全な銀行制度と中国での景気後退の規模がそのほかの地域よりも小さいことから、今回の経済不況は今後減速する見通し。

リチャードソン氏は「経済は2010年11月中には回復する可能性があるが、経済状況と予算には時間差があるため、2010年11月度の予算は依然として苦境の中にあるだろう」と語った。

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