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息子3人を溺死させた父親に多額の賠償金命令

【メルボルン14日AAP】   VIC州最高裁は、3人の息子を溺死させた父親に対し、子供たちの母親に22万5000ドルの賠償金を支払うよう言い渡した。

ロバート・ファーグハーソン受刑囚(39)は、2005年9月の父の日、自分の息子であるジェイ君(事件当時10)、タイラー君(7)及びベイリー君(2)を車に乗せたままダムに突っ込み、3人を溺死させた。同受刑囚は3つの仮出所なしの終身刑を受けており、現在、服役中である。

14日に開かれた裁判で、フィリップ・カミンズ裁判長は「この事件の最大の被害者は子供たちの母親であるシンディ・ガンビーノさんだ。ファーグハーソン受刑囚は、ガンビーノさんを苦しめるために子供たちを殺した」と述べ、殺された子供1人に対し7万5000ドル、計22万5000ドルの賠償金をガンビーノさんに支払うよう命令した。

ファーグハーソン受刑囚は少年たちへの殺意を否定し、咳の発作のために意識不明となり、気がついたときには車は水の中に沈んでいたと主張したが、カミンズ裁判長は「この事件で、子供たちの死因について直接的な情報を持っている人物はファーグハーソン受刑囚だけであり、(無実を証明する)証拠を提出することもできるのに彼はそうしないのだ」と述べ、同受刑囚が息子たちを殺害したことについて否定し続けていることを指摘した。

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