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郵便基本料金の値上げ案に反発の声

【キャンベラ24日AAP】   オーストラリア・ポストは郵便基本料金を現在の55セントから5セント値上げし、2010年初頭に60セントにすることを検討している。08年9月に50セントから55セントへ値上げされたばかりだが、再び値上げが行われる可能性がある。

オーストラリア・ポストは、値上げの理由について、シドニー西部やメルボルン南東部、QLD州南東部、WA州の数地域における配達先の大幅な増加を挙げており、これらの地域では今後10年で配達先が250万ヶ所増加するとされている。オーストラリア・ポストのアラン・ロビンソン氏は「私たちはこれまで、居住地域に関わらず全オーストラリア人に公平な基本的郵便サービスを提供するために、料金の値上げを行ってきた。ここ20年間、もし郵便基本料金をインフレ率に合わせていたならば、今ごろは55セントではなく70セントになっていたところだ」と述べた。一方、通信・電気・配管組合のエド・ヒューシック代表は「オーストラリア・ポストの役員らの昨年のボーナス額は100万ドルに達している。郵便料金の値上げは苛立たしい」と述べた。

オーストラリア・ポストは、すでに草案通知をオーストラリア競争消費者委員会に提出しており、委員会では検討を行ってから、値上げを認めるかどうかの判断を下す予定。08年9月に郵便料基本料金が50セントから55セントに値上げされた際、同委員会は値上げ案を却下しなかった。

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