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患者から暴言・暴行を受ける医師ら

【キャンベラ12日AAP】   オーストラリア・プライマリー・ヘルスケア・リサーチ研究所の調査で、医師は診察の待ち時間に苛立った患者からたびたび暴言や暴行を受けていることが明らかになった。GP(一般開業医)の約64%が昨年何らかの暴力を経験しており、過去12年間には医師4人が職場で殺害された。

オーストリア国立大学のパーカー准教授は「今回の調査はこの種の調査として世界初。今後、このような問題にいかに取り組んでいくかを解明するためにも、GPや職員から情報を得たい」と語った。GPと職員は患者を「暴力的」というよりは「攻撃的」だと表現しており、最も多い迷惑行為は攻撃的な発言だという。身体的な暴力行為は、勤務時間後に発生するケースが多い。

2006年に殺害されたクルド・マーローフ医師は、メルボルン東部のノーブル・パークにあるヒル・メディカル・センターで首を数回刺されて死亡した。マーローフ医師は午後に診察をしていたところ、数カ月前に会った精神障害を持った患者が診察室に侵入し、同医師を殺害した。

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