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奇跡のマザー・メアリー 豪初の聖人へ

【シドニー20日AAP】   1990年代、肺がんを患い、手術が不可能と言われていた女性が、聖ヨゼフ修道会の創始者である福者メアリー・マッキロップに祈りをささげたことでがんが奇跡的に治癒したことにより、マザー・メアリーはオーストラリアで最初の聖人となることが決定した。

ローマ法王ベネディクト16世は19日、マザー・メアリーによる2度目の奇跡を認定し、マザ・メアリーをオーストラリア最初の聖人と認定する予定。バチカンで奇跡として認定されるためには、科学的・神学的な査定を受けなければならない。

シスター・アン・デルウィンはメアリー・マッキロップ・チャペル前で19日、奇跡を体験した女性は現時点で身元を明かす意思はなく、しかるべきときが来たら話をする予定であると語った。女性は声明文で「マザー・メアリーは私の人生に大きな影響を及ぼした。大変感謝している。私に起こった出来事について皆さんは数え切れないほどの質問があるかもしれません。この体験をいつか皆さんと分かち合いたいと思います。マザー・メアリーが聖人として認可されるというニュースが、オーストラリアの若者に対しマザー・メアリーのように寛容で思いやりを持って生きるための刺激と勇気を与えることを願います」と述べた。

マザー・メアリーは1909年にメアリー・マッキロップ・チャペルに隣接するアルマ・コテージで死去した。バチカンは1971年、マザー・メアリーの最初の奇跡を認定し、1995年マザー・メアリーはローマ法王ジョン・ポール2世によって列福された。

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